MDBロゴ Please visit our website →https://mdb-biz.jmar.co.jp
HOME > 提供データ例 > アジア現地通信 > 記事詳細
マーケティング・データ・バンクの提供データ例

アジア現地通信

ひとりで動き回って商品を販売 売り子ロボット「FANBOT」(中国)

 越凡創新科技が開発した「小販机器人 FANBOT」は、自ら動き回って人の代わりに商品を販売する売り子ロボットだ。高さ1.2m、重さが50キロほど、胴体の上部にタッチパネルを備え、ボディには100点ほどの商品を格納し、大型施設内で自らルートを探して障害物を回避しながら移動して商品を販売する。テスラのEVに使用されているものと同タイプの電池を搭載しており、一度の充電で6~8時間の運転が可能だ。電池残量が20%を切ると自ら充電器まで移動して充電する。
 FANBOTの利用シーンは多くの人が訪れる大型商業施設などを想定している。大型施設では店舗の占める面積は4割ほどで、残りのほとんどは買い物客が移動するための空間になっているとされ、FANBOTが各店舗から離れて人々が行き交う空間を自由に動き回れば、さらに商品販売のチャンスを増やせると考えた。
 買い物客の間を縫ってスームズに移動するために、FANBOTはレーダー、超音波、深度カメラ、両視眼カメラという“四つの目”を持ち、半径0.3~0.25mの範囲内の情報を収集して移動経路を確認する。
 ゆっくりと移動するFANBOTのパネルに触れると、その場に止まり、パネルに商品が表示される。ユーザーが好みの商品を選んでQRコード決済を済ませれば、上部の取り出し口が自動的に開いて購入した商品が出てくる。ここまでFANBOTを呼び止めてからわずか10秒しかからない。人間の売り子と比べ多くの商品を持ち運ぶことができ、販売データを正確に収集するという点でも勝っている。
 越凡創新科技は2017年6月に開発に着手、わずか10カ月後の2018年3月にFANBOTを発表した。100を超える特許を取得しており、鴻海グループと協業して専用の生産ラインも整備した。2017年に紫牛基金から数百万元のエンゼル投資を獲得したほか、2019年1月には狩戸星から数千万元のPre-A融資を受けることも決まっている。2018年の生産台数は200台程度だったが、すでに2019年納入予定で数千台の注文を受けたと公表している。
 また、越凡創新科技は2018年8月、大手ITテンセントが選出する“AIアクセラレータ”の第二期メンバーとして選出された。これは潜在能力の高い起業家やスタートアップ企業の支援を目的とする取り組みで、第二期には1500件の応募からわずか40件のみが選ばれ、越凡創新科技は四川地域で唯一の選出企業となり注目を集めた。


最新セミナー情報 閲覧室無料体験会のお申込みはこちら
(C) JMA Research Institute Inc.(https://www.jmar.co.jp) All rights reserved.