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 ビジネスを成功に導くためには、「いかに視野や視点を拡げていけるか」が極めて重要である。といっても、それほど簡単な話ではないことは皆さまもご存じの通りである。そこで本コラムでは、その方法論について、様々な考え方をお伝えしながら、紐解いていくことを目的としている。「他では読めない内容」となっているので、是非お楽しみいただきたい。

ビジネスを成功に導くための視野/視点の拡げ方
第9回 若き論客に学ぶ、という発想~その9

2019年2月4日

FACTFULNESS

 今回は初めに1冊、必読書をご紹介しておきたい。2019年1月発刊の「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(ハンス・ロスリング他著/日経BP社)が大きな注目を集めている。

■「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

 URL:https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/P89600/

コラム用画像  「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」「過大視本能」「パターン化本能」「宿命化本能」「単純化本能」「犯人捜し本能」「焦り本能」これら10の思い込みについて具体的に解説している。読んでいただくとわかるが、なるほど…、と思わず手を打つポイントが多い。

 全世界で100万部超えを既に果たしており、2019年以降、より混沌としていくであろう世界を見るために、絶対に読んでおかなければならない書籍となるであろう。ビル・ゲイツ氏をして、「名作中の名作」である。MDBには、他社に差をつけるための「未来予測」につながる調査依頼が多く寄せられているが、どんな予測にも、「全体感」が重要である。
 特定の業界・産業の未来が知りたい場合も、大きな流れが俯瞰できないと、そして、自身の「思い込み」が排除できないと、後々苦労することとなる。「思い込み」からの脱出はこれからのビジネスにおいて、重要ポイントとなる。

ここにも若き論客が…?

 このような名作が登場すると、日本語版を誰が翻訳しているのかがいつも気になる。実は注目の若き論客は、こうした翻訳者に隠れていることも多い。そして今作の場合、翻訳担当のお1人が、上杉周作氏である(もうお1人は、翻訳界で大変有名な関美和氏)。

■上杉周作氏ブログ

 URL:https://jp.chibicode.com/

 詳しいプロフィールは上のサイトに譲るが、このシリコンバレー在住の若きIT技術者が、今後、どのようなビジネスメッセージを発していくのか実に興味深い(特に世の中がどう変化していくのか…について)。この素晴らしく優秀な才能は、間違いなく、今後注目しておくべき対象者となるであろう。まだご存じなかった方は、要注目である!

次回予告

 今回はここまで。
 2019年以降を見据える上で、重要なことの1つは米中貿易戦争の行方をどう捉えるか、である。そしてもう1つ、中国人投資家の投資トレンドを知ることも重要となっていく。
 次号では、中国人投資家になぜ注目すべきかを含めお届けしていくこととしよう。2019年に世界大恐慌が起こらないことを願う今日この頃である。

<筆者紹介> 菊池 健司
株式会社日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンク MDB事業部 部長。
1990年日本能率協会総合研究所入社。マーケティング・データ・バンク(MDB)で長年に渡り、民間企業、官公庁、独立行政法人、大学等からの要請に応じ、公開情報を中心とした情報提供に携わる。現在は新規事業開発、新用途探索、ビジネスプラン策定といったテーマにおいて、情報コンサルタントとして個別企業や機関での支援活動に日々取り組んでいる。情報活用を通じて社員の発想を拡げることを目的とした研修の要望が急増している。


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