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アジア現地通信

人に代わって機械がティッシュ配り? 「共享紙巾(シェアティッシュ)」

 駅前や繁華街など、人通りの多いところで配られる広告入りのポケットティッシュをもらった経験がある人は多いのではないだろうか。日本ではアルバイトスタッフなどがティッシュを配るのはごく当たり前の風景だが、中国では機械でティッシュを配るサービスが登場した。こうしたサービスは中国語で“シェア”を意味する「共享」という語を使って「共享紙巾(シェアティッシュ)」と呼ばれる。
 シェアティッシュサービスは2017年5月、広東省で振華在線信息技術有限公司が運営する「ZHO」が始まりだ。次々と同様のサービスを提供する企業が登場したが、中でも「初紙(CHUZHI)」を運営する上海禹木網絡科技有限公司が大きな融資を獲得し話題となっている。同社は2017年10月にシェアティッシュサービスを開始。2018年に入ると、3月に数千万元、5月に1000万元、さらに8月にも数千万元と、次々と多額の融資を獲得した。
 利用者が無料のティッシュを手に入れるには、まず配布マシンに貼られているQRコードをスキャンする。すると中国最大規模のSNSであるWeiboのサイト内に開設された各種企業の公式アカウントに誘導される。そこでフォロワーになると、ネットワーク化された機械からポケットティッシュが1つ出てくるので、無料で受け取ることが出来るという仕組みだ。
 利用者が企業アカウントのフォロワーになると、1フォロー当たり0.7元(約12円)が初紙の収入になるという。これまでに累計で300万人がフォロワーとなり、継続率は60%以上、百万元程度の収入につながったと見られている。また、収益の半分を占めているのは、フランチャイジーへのマシン販売代金だ。マシンには床置きタイプと壁掛けタイプがあり、平均価格は1000~2000元、販売の利益率は30%程度という。また、配布マシンの筐体やパネルに掲載される広告、ティッシュ本体のパッケージに直接印刷される広告からの収入がある。一つ目のティッシュは無料で受け取れるが、二つ目以降はひとつ0.5元で販売され、これも収益となる。こうした収益スタイルが評判を呼び、フランチャイズの希望が殺到したため、一時配布マシンが品薄になるほどであった。
 現在、100以上の都市で、レストラン、ショッピングモール、駅、公衆トイレなど、多くの人が集まりティッシュの需要が高い場所などに2万台近いマシンを設置している。
 初紙では人材の確保を進め、特にクラウドシステムと物流システムの開発に力を入れる。さらに直営マシンを導入、年内に50,000台の設置を目標として、駅や空港で積極的にマシンの設置を増やすとしている。

[企業概要]
企業名:上海禹木網絡科技有限公司
住所 :上海市閔行区恒西路88号 愛登堡大廈608室
URL:http://www.chuzhijin.com/

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