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アジア現地通信

世界初、視覚障碍者のためのウェアラブルアシスタント (インド)

 視覚障碍者が使用する“点字”が誕生して200年近くが経つ。点字や白杖は視覚障碍者の生活を幅広く支えてきたが、インド発のスタートアップEyeluminati社は最新の技術を用いてそれらに代わる製品を開発することに成功した。
 それが、視覚障碍者のための世界初のインテリジェントウェアラブルアシスタント“Manovue”である。 製品の開発者 Roopam Sharma は、インドの大学在学当時、色覚異常の人たち向けのゲームを開発したいと考えていたが、研究を進めていくうちに点字が200年以上前に開発されたにも関わらずそれ以降新しい技術革新もないままであるということに気づいた。そこで、Sharmaが点字に代わる新しい製品として研究・開発したのが、Manovueである。
 Manovueは、手にはめたグローブでテキストを読み取り音声変換したり、障害物との距離を察知し振動で知らせたりできる。
 具体的には、手に装着したManovue に対して“読み上げ開始”と音声で伝え文字が書かれたページ上で動かすと、人差し指部分にあるカメラがテキストを読み取り音声に変換する。また、Manovue の下部には外部からの信号を感知する機能があり、利用者の周囲に障害物がある場合には振動し、振動の強さなどで障害物までの距離や左右前方のどこにあるかを知らせてくれる。
 テキストの読み取りには光学式文字認識の技術が使われており、障害物の検知に関しては潜水艦等に用いられているSONARの原理を用いたセンサーが使われている。製品は専用のモバイルアプリと連動して使用され、アプリ自体にも利用者が音声で指示するとSMSの送信や電話をかける機能などが備えられている。視覚障碍者にとってこれまで利用が難しかったスマートフォンを利用できる工夫がなされている。
 価格は本来は4000ルピーとなっているが、現在、デリーなどのthe Blind Association が助成し、500ルピーでプロトタイプを視覚障碍者にテストしてもらっている段階である。
 開発者のSharma は若干23歳ながら、2016年のMIT Tech Review で35歳未満のトップイノベーターの一人に最年少で認められている。
 そしてSharma率いるEyeluminati社は、その革新的な業績を認められ、2018年10月に独・ベルリンで開催された世界保健サミット(World Health Summit)のThe Startup Track Awardで優勝した。それ以外にも、2015年のMicrosoft Imagine Cup、Yahooo Accenture Innovation Jockeys などでも賞を獲得しており、今後が注目されている。


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