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2050年に二酸化炭素排出量実質0へ、脱炭素社会に向け政府はグリーン成長戦略を発表
2021年1月1日
2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 内閣官房 2020.12
2020年10月、政府は「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、12月25日に「カーボンニュートラル」実現に向けた実行計画「グリーン成長戦略」を発表しました。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量と森林整備などによる吸収量をプラスマイナスゼロの状態(炭素中立)として、「排出実質ゼロ」を目指すことです。
実行計画は「50年排出実質ゼロ」の達成に必要な技術的課題の克服に向けて、主要分野で年限を明確にした目標や研究開発の方向性を示しています。2030年代半ばまでに乗用車の新車販売を100%電動車とし、水素を次世代エネルギーとして2050年に現在の10倍にあたる2000万トン利用されるよう普及策を講じる等の目標を掲げています。産業界では、これまでのビジネスモデルや戦略を根本的に変え、大胆な投資をし、イノベーションを起こすることにより新しい時代をリードしていくことが求められています。