■採用管理システム市場概況
採用管理システムは企業の採用活動に関わる作業を支援するシステムです。選考スケジュールや採用活動状況、応募者情報、履歴書・エントリーシートといった各種情報の管理から、説明会開催・管理、メール配信、採用サイトの構築、求人媒体との連携、各種分析機能等、採用に関わる様々な機能が提供されています。新卒採用、経験者採用、アルバイト採用など、対象を特化した採用活動に対応するシステムも展開されています。
採用管理システムは1990年頃には存在しており、大規模企業を中心に大量の応募データを管理する目的で利用されてきました。近年では、導入・運用負担が少ないクラウドサービスの提供増加、採用情報サイトやコミュニケーションツール等との機能連携、データ分析機能の追加など利便性が向上していることに加え、企業の人手不足や人材の流動化への対応などの要因により採用管理システムへの関心が高まり需要が拡大しています。採用管理システム事業者により少人数採用向けや低価格のサービスが展開されるようになったことで、大規模企業だけでなく、中堅・中小規模の企業でも導入が進んでいます。
2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により企業の採用活動が停滞するなどの影響もみられましたが、従業員のリモートワークの定着や採用活動のオンライン化が進み、書類管理の電子化や会社説明会・面接をオンラインで実施するなどICTの活用が進展したことは、採用管理システムの導入への追い風になっています。
今後はコロナ禍の落ち着きにより採用活動が活発化していくことで採用管理システムの需要拡大が見込まれます。また、新卒一括採用だけでなく中途採用や通年採用、インターンシップ採用、リファラル採用など採用活動は多様化が進んでおり、このような採用活動に対応した機能をシステムに実装することによる付加価値向上、顧客単価の向上が進むことで、市場規模は拡大が見込まれます。
本調査では、採用管理システムの国内販売金額を対象に市場規模を推計しました。
本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。