■GPU市場概況
GPU(Graphic Processing Unit)は半導体デバイスの一種で、画像処理に特化したプロセッサです。連続的な計算処理を行い様々なタスクを処理するCPU(Central Processing Unit)と異なり、GPUは並列的な処理が可能で多数の単純な計算を高速に行うことができます。
ゲームなどで3Dグラフィックスの扱いが増加した1990年代後半に、3DCGを扱うための半導体デバイスとしてGPUが登場し、市場が立ち上がりました。当初はゲーム機を中心に需要を取り込み、その後、PCゲームの拡大やPCでの3Dグラフィックスの取り扱い増加により、PC向けの需要も拡大しました。eスポーツの盛り上がりによりゲーミングPCの需要が拡大しているほか、動画制作や編集の需要、VRでの需要なども拡大しています。
GPUは大量データの処理を得意としていることから、グラフィックスの処理以外にも、仮想通貨のマイニングやディープラーニング、自動車の自動運転、企業での研究開発等の用途でも活用されています。企業においては、シミュレーションや計算・解析システムの運用、3DCGの制作などのため、高性能なコンピューターの需要が高まっており、GPU搭載のサーバーや、GPU機能を提供するクラウドサービスなどの需要も高まっています。
AI用途では、2022年にOpenAI社が一般公開したChatGPT等の影響で生成AIに対する注目が急速に高まり、生成AIの開発、システムインフラ拡充のため、GPUの需要が急拡大しています。
本調査では、世界におけるGPU(統合GPUは除く)の出荷金額を対象に市場規模を算出しました。
本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。