MDB有望市場予測レポート
｢宿泊サブスクリプション市場｣を公開

■宿泊サブスクリプション市場概況

• 2028年の宿泊サブスクリプションの国内市場規模は180億円となる見込み
• 宿泊サブスクリプションは、定額料金を支払うことで複数の提携宿泊施設を利用できるサービス
• 非日常体験の提供を訴求するサービスや複数の施設から宿泊先を選択可能なサービスなど、サービスコンセプトの多様化によりレジャー需要を獲得
• テレワークの普及やワーケーションの需要増加、法人プランの追加によりユーザー層が広がる
• 提携施設数の増加や交通機関との提携などによるサービスの利便性向上により市場拡大の見込み

宿泊サブスクリプションとは、月額などの定額料金を支払うことで、サービス対象の複数の宿泊施設を利用することができるサービスです。提供される宿泊施設はホテルやホステル、別荘用の住宅などがあり、サービス事業者はこれらの施設と提携しサブスクリプションサービスを提供しています。

宿泊サブスクリプションはサービスによって、シェアハウスやホステルを中心に提携し利用者同士の交流を訴求するもの、地域との交流や地方部での滞在といった非日常体験を提供するもの、ラグジュアリーホテルなども含む多数の施設から宿泊先を選択できるサービスなどがあります。2018年頃の市場の立ち上がり当初は二拠点生活・多拠点生活を送りたい人が主な利用者でしたが、サービスコンセプトの多様化や1カ月あたり数泊から利用できるライトプランの追加によってレジャー需要を取り込み、市場の拡大につながっています。

2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の流行によってテレワークが浸透し働く場所の自由度が高まったこと、ワーケーションの需要が拡大したことも利用者の増加を後押ししています。コロナ禍以前は、フリーランサーや30代以下の若者が主な利用者でしたが、コロナ禍以降は会社員や40代以上のユーザーの利用も増加しています。法人向けのプランも登場し、ワーケーションやオフサイトミーティングの場としての利用や、福利厚生の一環としての活用も始まっています。

宿泊サブスクリプション事業者は、移動や食事など、宿泊以外の旅の行程にもサービス範囲を広げ、地域の飲食店と提携したり、航空会社や交通機関と共同で移動費を安価に抑えられるプランを開発したりと、レジャー需要・旅行者需要をさらに取り込むためのサービスの利便性向上を図っています。このような取り組みや、提携施設数の増加といったサービス提供の規模拡大、より柔軟なプランの追加等により旅行者需要を獲得することで市場の拡大が見込まれます。

本調査では、国内における宿泊サブスクリプションサービスの売上金額を対象に市場規模を算出しました。 

本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。

　MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。