■配車アプリ市場概況
配車アプリとは、ユーザーがスマホアプリやWebからタクシーの配車依頼や予約、支払いができるサービスです。ユーザーが乗車位置と行先を指定して配車を依頼すると、近隣を走行中のタクシーに配車依頼が届き、乗車位置へ迎車に向かう仕組みです。ユーザーは迎車料金、走行料金、アプリ手配料を合算した料金をアプリ上で決済します。
日本国内の配車アプリは、2011年に日交データサービス社(現・GO)の「全国タクシー」が最初となります。ハイヤー・タクシーをアプリ上で配車できる利便性から都心部を中心に利用者数を増やしてきました。高齢化やコロナ禍による離職が進みタクシードライバーが減少し、走行しながら乗客を探す「流し営業」と呼ばれるタクシーが減少したことで、タクシーの確保が難しくなり手軽に配車依頼が可能なアプリのニーズがさらに高まってきました。
自家用車を活用する日本型ライドシェアが2024年4月より開始されたことも配車アプリの市場拡大に寄与するとみられます。ライドシェア車両に乗車するためにはアプリからの配車依頼が必要であるため、配車アプリの利用がなかったユーザーや地域での展開も見込めます。アプリからの配車であれば目的地の指定により、乗車金額を事前に確定できる事前確定運賃制度もあり、利用者の料金の不安を払拭することもできます。
タクシードライバーの減少により予約の重要性は高まるうえ、事前確定運賃制度やライドシェア解禁による新たな利用者の獲得が予想されるため、配車アプリの市場は堅調に推移し、市場拡大していくと予測されます。
本調査では、国内における配車アプリの利用によるタクシー事業者の営業収入金額、およびタクシー乗車人数を対象に市場規模を算出しました。
本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。