■インフラ点検ロボット市場概況
インフラ点検ロボットは、橋梁、トンネル、ダム、道路、鉄道、上下水道、プラント設備、工場、送電設備などの構造物の点検を行うために設計されたロボットです。移動機構やカメラ、照明、センサー等を搭載し、自律走行し点検を行います。
建設後50年以上経過する道路や橋梁、トンネル、上下水道など主要インフラの割合は、今後加速度的に高まる見込みです。一方、点検業務に必要な熟練技術者の高齢化による減少、労働時間の上限規制などもあり人手不足対策が急務となっていました。
インフラ点検ロボットは、センサー技術やAI技術の向上により高度な画像認識やデータ解析が可能になったことなどから、人手不足の解決手段として近年需要が高まっています。従来の点検作業の省人化だけでなく、人間が近づくことが難しい危険な場所の点検や、AIやセンサーにより人間では認識が難しい箇所の損傷や老朽化の検出も可能です。収集したデータを分析することで損傷・老朽化の原因究明や将来予測が可能等のメリットがあります。
インフラ点検ロボットメーカーは、量産化によるコストダウンや、レンタル等導入しやすい形態での提供、営業体制の強化、インフラ点検ロボットと連携して活用するソフトウェアの提供やソリューション展開を活発化させています。
2023年の市場規模は17億円、新規出荷台数400台となりました。今後も需要は拡大していく見通しであり、2029年には45億円、1,000台に拡大すると予測します。
本調査では、インフラ点検ロボットの日本市場を対象に、数量はインフラ点検ロボットの年間新規出荷台数、金額は年間の製品出荷金額・レンタル提供金額を対象に算出した。
本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
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