■PHV市場概況
PHV(プラグインハイブリッド車)は、ガソリンエンジンとモーターを併用するHV(ハイブリッド車)の一種で、外部電源から充電可能なバッテリーを備えた車両を指します。電力のみでの走行が可能でありながら、ガソリンエンジンによって航続距離を補える、利便性と環境性能を両立する存在として注目されています。
2023年の世界販売台数は対前年比148%の406万台となりました。国によってはEV購入補助金の減額・廃止が行われたことや、充電インフラ不足などの課題により、相対的にPHVのコストパフォーマンスや実用性の評価が高まったことが背景にあります。地域別では、中国が8割程の比率を占めています。NEV(新エネルギー車)比率の政策目標達成に向けた補助金や買い替え促進施策が影響し、PHVの販売が大きく拡大しました。
今後については、中国市場で引き続き拡大傾向での推移が見込まれるほか、他のエリアでも環境意識の高まりやインフラの整備とともに拡大が見込まれます。米国ではトランプ政権のEV普及策廃止の方針を掲げており、PHVにも影響を与えることが懸念されますが、全体では市場は拡大していくとみられ、2029年には750万台に拡大すると予測されます。
本調査では、PHVの乗用車を対象とし、市場規模は世界の年間の販売台数を対象に算出しました。
本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
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