■HV(ハイブリッド車)概況
ハイブリッド車(HV)は、ガソリンエンジンと電動モーターという異なる動力源を併用する自動車であり、1997年にトヨタが初代「プリウス」を発売して以降、市場での存在感を高めてきました。当初は製造コストが高く普及が限定的でしたが、技術の成熟と量産体制の確立によりコストが低下し、現在では主力車種の一つに成長しています。特に近年は、EVの価格の高さや充電インフラの遅れなどの課題から、消費者の間で実用性とコストパフォーマンスを兼ね備えたHVへの支持が再び高まっています。2023年にはHVの世界販売が急増し、2024年には販売台数が800万台を突破しました。
販売比率は欧州が4割を占めてトップ、次いで日本、米国、中国と続いており、HVはエコカーとして世界中で幅広く受け入れられています。
今後のHV市場には、各国の政策動向が大きく影響すると見込まれます。中国やEUではHVが補助金や規制の対象外となる懸念がある一方で、米国では2025年に発足したトランプ政権によるEV義務化の撤廃方針がHVに追い風となる可能性があります。長期的にはソフトウェア定義車両(SDV)の進展によりEVの普及が進むとみられ、HVの需要は変化しますが、過渡期における現実的な移行技術としてHVは引き続き重要な位置を占めるとみられます。2030年には世界販売が1,300万台に達すると予測されています。
本調査では、HVの世界市場を対象に、HVの販売台数を対象に市場規模を算出しました。
本調査結果の詳細は、JMARが提供するリサーチプラットフォームMDB Digital Search(https://search02.jmar.co.jp/namdbds/top)に同レポートを収録し、ご提供しております。
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