肥満症治療薬市場
2030年に380億円規模へ

株式会社日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンクは、MDB Digital Searchの「MDB有望市場予測レポート」シリーズにて、肥満症治療薬市場を調査し、市場規模を推計しました。

※日本能率協会総合研究所MDB推計

 ■肥満症治療薬市場概


  • 2030年の肥満症治療薬市場は380億円規模となる見込み
  • 肥満症治療薬は、生活習慣改善のみでは十分な成果が出ない肥満症に使用される医薬品
  • 従来の食欲抑制薬では投与期間制限や安全性上の留意点などにより処方患者数が限定的
  • 消化管ホルモンであるインクレチンの作用を活用するバイオ医薬品が肥満症治療の新たな選択肢に
  • 強い体重減少効果が示されたことにより、処方件数拡大

肥満症治療薬は、食事療法および運動療法などの生活習慣改善のみでは十分な成果が得られない「肥満症」に対して使用される医薬品です。従来、保険適用で処方できる肥満症治療薬は食欲抑制薬が中心でした。食欲抑制薬は投与期間が原則3カ月以内とされ、依存性や肺高血圧症など安全性上の留意点が添付文書に明記されていることから、処方される患者数は限定的でした。

近年では、海外で糖尿病治療薬として開発されたバイオ医薬品が、強い体重減少効果を示したことを背景に、肥満症治療への応用が進みました。これらの薬剤は、消化管ホルモンであるインクレチン(GLP-1、GIPなど)の生理作用を活用し、食欲抑制、満腹感の維持、脂肪代謝の促進などに関与します。

国内では2024年に、ノボ ノルディスク ファーマが「ウゴービ皮下注(一般名:セマグルチド)」を発売し、肥満症治療薬の選択肢が約30年ぶりに拡大しました。さらに2025年に同機能をもつ新たな肥満症治療薬が発売されています。

肥満症治療薬市場は、従来の「食欲抑制薬中心の市場」から、インクレチン作用を活用した「バイオ医薬品による肥満症治療」へと市場構造が大きく転換しています。市場規模は、厚生労働省が示す最適使用推進ガイドラインに基づく適正使用を前提として、2024年の23億円から、2030年には380億円まで成長すると予測しています。

本レポートは、医療用医薬品における肥満症治療薬の国内市場を対象とし、メーカーの出荷金額をベースに市場規模を算出しました。

本調査結果の詳細は、JMARが提供するリサーチプラットフォームMDB Digital Search(https://search02.jmar.co.jp/namdbds/top)に同レポートを収録し、ご提供しております。

MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。

■レポートの構成(計6ページ)
1. 調査対象市場定義

2. 市場規模・予測

3. 価格動向

4. マーケットシェア

5. 主要参入企業

6. 主要参入企業動向

7. 市場構造・ビジネスモデル

8. ユーザー動向

MDB Digital Search

本レポートの内容やMDBサービスにご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
なお、本レポートに関する著作権その他一切の権利は、株式会社日本能率協会総合研究所に帰属します。
報道目的での利用を除き、本レポートの内容を無断で複製・転載・引用・改変等することを禁じます。
ご利用を希望される場合は、事前にお問い合わせください。
日中つながりやすい番号をご入力ください。
※会社でお使いのメールアドレスをご記入ください。Gmail等、フリーアドレスは使用できません。
【個人情報の取り扱いについて】
●利用目的
当社が取得する個人情報とその利用目的は以下のとおりです。
-閲覧したWebページ等のデータ(個人情報と紐付けて取得しています)
-当社が運営管理するWebサイトにおける入力送信された個人情報(会社名、部署名、氏名、メールアドレス、電話番号など)
-セッション管理のためのCookie情報
利用目的:
-当社のサービス、セミナーなどのイベント・キャンペーン、アンケートなどの情報提供とお問い合わせ対応に利用いたします。
-当社の製品サービスの案内について当社からの連絡やニュースレター配信等の営業活動のために利用いたします。

●個人情報の開示等
個人情報に関する利用目的の通知、開示、訂正、追加又は削除、利用停止、消去又は第三者提供の停止を申し出ることができます。申請された場合は、申請者がご本人であることを確認させていただいた上で、迅速かつ的確に対応し、その結果を本人に通知致します。下記URLで提供している「開示対象個人情報」開示等請求申請書を用いるか、お問い合わせ窓口まで、お申し出ください。
URL: http://www.jmar.co.jp/policy/index.html

お問合せ窓口
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル
(株)日本能率協会総合研究所 個人情報相談窓口
TEL:03-3434-6282

●個人情報提供の任意性
フォームの各項目への入力は任意ですが、未入力の項目がある場合、お問い合わせへの回答ができない場合がございます。

〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル
(株)日本能率協会総合研究所 コーポレート本部長
TEL:03-3434-6282