
■ヒューマノイドロボット市場概況
ヒューマノイドロボット(人型ロボット)とは、人間の形状や能力をモデルに設計された二足歩行ロボットです。2000年に本田技研工業が「ASIMO」を発表し、二足歩行技術の先駆けとして注目を集めましたが、当時は実用化には至りませんでした。
2022年の生成AIの登場により、AIによる視覚・言語情報の処理能力が飛躍的に向上し、半導体の性能も向上しました。AIの進歩はその後、現実世界で物理的に動作する「フィジカルAI」へと発展し、その具体的なハードウェアとしてヒューマノイドロボットの実用化が再び進んでいます。
ヒューマノイドロボットは、従来の用途固定型ロボットと比較して汎用性が高く、人間に合わせて設計された既存の建造物や社会インフラをそのまま導入・運用できる点が最大の優位性となっています。
用途は研究室での実験段階から、工場の生産現場などへの試験的な導入に進みつつあります。今後は省人化・無人化対策として自動車製造工場や物流倉庫などで大きな需要が見込まれます。
ヒューマノイドロボット市場は、世界に先駆けて量産化を開始した中国勢が先行しています。2025年の世界出荷台数ベースでは中国企業が約85%という圧倒的なシェアを占め、2026年後半からは米国でも量産化を開始する予定です。
ヒューマノイドロボット市場は2030年に向けて本格的な普及期に移行する見通しです。2024年の市場規模は約2,300台(60億円)でしたが、中国での量産化開始により2025年から急拡大、2026年後半からは中国以外でも量産化が本格始動することで、2030年は約50万台(2.5兆円)まで拡大すると予測しています。
本調査では、世界のハードウェア(機体)のメーカー販売台数をベースに算出しました。
本調査結果の詳細は、JMARが提供するリサーチプラットフォームMDB Digital Search(https://search02.jmar.co.jp/namdbds/top)に同レポートを収録し、ご提供しております。
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