
■HV(ハイブリッド車)市場概況
ハイブリッド車(HV)とは、ガソリンエンジンと電動モーターという異なる動力源を走行状況に応じて最適に制御・併用し、エネルギー効率を最大化する車両です。減速時のエネルギーを電力として回生・蓄電し、発進や加速時にはモーターがエンジンを補助することで、走行性能の向上と排出ガスの低減を両立させています。
欧米を中心に、充電インフラ整備の遅れや車両価格の高さからEVの実需の伸びが鈍化し、HVの優位性が再評価されています。米国では2025年6月にカリフォルニア州のZEV販売義務化規制を無効化する共同決議の署名がなされ、同年9月にはEVの税制優遇措置が終了しました。
EU(欧州連合)でも、同年12月に2035年以降のエンジン車新車販売禁止が事実上撤回されHVの追い風となっています。
欧州では環境規制への対応手段として簡易型のマイルドハイブリッド(MHV)の普及が進み、北米、日本、東南アジアでは燃費と使い勝手の良さが評価され需要が拡大しています。購入時にリセールバリュー(再販価値)を重視する動きも強まり、HVは幅広いユーザーの標準的な選択肢となっています。
HVは2016年までは日系メーカーがシェアの9割を占める市場でした。2025年も日系勢が全体の過半数を占めているがその存在感は年々低下しており、EVシフトから現実路線に移行した欧州勢の健闘が目立つようになっています。
2025年のHVの世界新車販売数は1,056万台となり増加傾向が続いています。既存の自動車メーカーの多くがEV重視の戦略から全方位戦略へ切り替えたため、HVは2030年頃までは主力の現実解として定着すると見込まれます。HV強化・回帰戦略が本格化する2028年以降は成長が加速し、2030年には2,800万台まで拡大すると予測しています。
本調査では、世界におけるHV(外部充電が可能なPHVを除く、トラック・バスを含む)の販売台数をベースに算出しました。
本調査結果の詳細は、JMARが提供するリサーチプラットフォームMDB Digital Search(https://search02.jmar.co.jp/namdbds/top)に同レポートを収録し、ご提供しております。
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