新たな用途開発、技術開発テーマ検討時に活用  
アナログとデジタルのハイブリットの良さを実感 

株式会社カネカ
Material Solutions Unit Performance Polymers(MS)SV 
Global Center of Development チーム
幹部職 
玉井 仁 さま
主任 
佐々木 太亮 さま
総合化学メーカーの株式会社カネカさまでは、新たな用途開発・技術開発テーマの探索、検討時にマーケティング・データ・バンク(以下MDB)をご活用いただいています。MDBの活用方法やご利用の感想についてお話をお伺いしました

所属部署とミッションについてお聞かせください。 

玉井さま:
塩化ビニル樹脂や高機能樹脂を製造・販売している「Material Solutions Unit」という事業ドメインに所属しています。中でも、佐々木と私は新たな領域の用途開発、技術開発テーマの探索・検討をミッションとしています。




MDBはどのようなシーンで活用していますか?

佐々木さま:
私は目ぼしを付けた用途について、数量、価格などの市場概況、一般的な課題や競合動向などの市場性を調べたいときに活用しています。WEB情報だけでは物足りないときに、MDB Digital Searchにログインして自分でどんな情報があるかを大まかに調べます。キーワード検索で結果表示される情報源や関連タグを眺めてざっくりとした市場勘を掴み、突っ込んで情報を確認したい場合にはMDB Digital Search上で資料を購入、ダウンロードしています。





玉井さま:
私は元々応用研究に長く携わっていて、その頃からMDBさんを利用しています。シーズベースでの想定用途が漠然としているフェーズを検討していたので、MDBライブラリ(以下ライブラリ)に出向いて蔵書をじっくり読んで、新しいテーマのイメージを作り上げていくという使い方をよくしていました。特許にあがっている技術が実際にどのように使われているのかを把握するために、技術寄りの情報が確認できる資料を見ることが多いと思います。
現在は開発部署に所属しているので、先端領域周辺で、弊社の機能性樹脂が何か新しい分野に活用できないかという観点で市場を調べることが多くなっています。




ご利用いただく前に抱えていた課題をお聞かせください。

佐々木さま:
いかに効率的に正確な情報を収集していくかに課題を感じていました。インターネット上には膨大な情報があり、手軽に検索はできるものの、情報の信頼性・正確性には不安な要素がありました。

玉井さま:
佐々木とほぼ同じで、漠然としたところからテーマのイメージを作り上げていくために信頼性、正確性のある情報や、仮説検証につながる情報を必要としていました。


MDBについて、ご感想や実感している効果などがございましたらお聞かせください。


佐々木さま:
MDB Digital Searchは、収録コンテンツに対してテーマやタグ、インデックスが細かい粒度で付与されていて驚きました。この情報を確認するだけでもテーマの有望度合や、応用展開の幅の広がりなどのイメージを掴むことができます。出てくる情報が少なかった場合には、自分の見ているポイントにズレが無いか立ち止まって考えるきっかけにもなります。
「検索結果の絞り込み」機能も便利だと感じています。検索結果の表示件数が多い場合、「市場規模」「シェア」「技術動向」など設定されている「マーケティング項目」にチェックを入れるだけで詳細な絞り込みが簡単にできます。これは検索の専門知識やスキルがなくても操作できるのでとても有用だと思います。


玉井さま:
私はよく情報コンサルティングサービス(調査相談サービス)とライブラリを利用しています。前者の方は、調査担当の方(情報コンサルタント)から、自分の想定外の情報を出していただけることがあり、新しい気づきが得られることがあります。テーマによっては希望するピンポイントの情報が存在しないケースもありますが、そういった場合は、別の調査切り口の提案や、関連する統計情報の紹介など、公開情報で可能な代案を出していただけます。国の統計はインターネット上にオープンになっていますが、調査テーマに関連する統計が何なのか常にわかっているわけではないので、相談したときにこういった参考情報を選定して紹介してもらえるのは地味に助かっている点です。

ライブラリの方は、紙媒体の良さと言いますか、冊子をパラパラとみていくことで当初狙いを付けていたところの前後のページに興味深い情報が見つかって芋づる式にアイデアを収穫できることがあり有用です。現在の業務を進めていく上で欠かせないツールの1つと言えます。




今後のMDBへの期待や、利用の構想などあればお聞かせください。

佐々木さま:
これまでは想定用途ありきで情報を調べる際の活用が中心でしたが、今後は成長領域や注目市場についてのインプットの場面でも活用していきたいなと思います。
  
玉井さま:
技術関連の情報について、様々な資料をお持ちかと思いますが、今後さらなる有益な情報源の発掘を期待しています。開発をどこまで続けるか判断する際に、市場性と合わせて、技術的な実現可能性を早く見極めたいという想いがあります。そういった場面で参考となる技術関連の資料をさらに充実させていただきたいです。また、これは公開情報では難しいかもしれませんが、自分たちではなかなかリーチしにくい特定国の情報や資料の裏にある情報なども何らかの形で提供いただけるようになるとうれしいです。

導入事例一覧

ビジネスに必要なリサーチ・情報収集で
お悩みの方は、お気軽にご相談ください

サービス内容に関するお問い合わせはこちら