研究開発における新たな用途探索
確認が難しい技術の市場性をMDBの情報コンサルタントと共に調査

関西熱化学株式会社
研究開発センター 機能材グループ 研究員 
沖野 智也

関西熱化学株式会社では、研究開発における用途探索・市場調査の場面でマーケティング・データ・バンク(以下MDB)をご活用いただいています。MDBの活用方法やご利用の感想についてお話をお伺いしました。

 

 

強みであるコークス製造技術を起点に、
新たな用途探索で次の事業機会を描く

——御社の事業概要と、沖野様のご所属、ならびにミッションについて教えてください。

当社は、製鉄の主要原料となるコークスを製造・販売するメーカーです。石炭を効率的に利用するコークス製造技術に強みを有しており、70年以上にわたり研究開発を継続してきました。
コークス分野にはまだ開発の余地が沢山あり、配合や処理条件の最適化など、品質向上に向けた研究を日々積み重ねています。

私は研究開発センターに所属しています。当センターでは、コークス製造に関わるR&Dに加え、その技術を応用した炭素材料・吸着材の研究開発にも取り組んでいます。
具体的には、活性炭をはじめとした新規材料の開発や、その新たな活用先を探索する用途開拓をミッションとして担っています。当社では、例えば電気二重層キャパシタの電極材料なども取り扱っています。

おかげさまでコークス事業を長らく続けていますが、近年はカーボンニュートラルの潮流も踏まえ、既存事業に加えて新たな柱を構築していく必要があると考えています。そのため、当社のコア技術を起点に新たな価値提供領域を見出し、新規製品として拡張していく取り組みを行っています。


研究開発センター 機能材グループ 研究員 沖野 智也 様

技術起点のアイデアを市場調査で検証。
感覚ではなく根拠で判断

——調査が必要なタイミング、MDBの利用シーンはどういうときが多いですか。

開発している技術や材料の用途探索の中で、市場性を確認したい時によく利用しています。研究開発している対象が、魅力的なものであるか否か、その判断指標の一つとして市場調査の情報を入れて、社内で「これ、どうかな」という話をする。意思決定の場で、感覚論ではなく根拠として提示できる形にしておくのが重要で、MDBの調査結果は、その役割を担ってくれています。

実際、調査依頼で多いのは、まずざっくり「どういう市場なのか」を知りたい時ですね。ある製品アイディアが出てきた時に、馴染みのない業界のことを知りたい場合は、取っ掛かりとしてマーケット等の情報を調査いただいています。

また、検討が進んだ段階で、改めて「将来性がどうなのか」を見直すこともあります。ターゲットを少し絞ったうえで、国の動向や、最近のニュース、学術論文、そういったものを総括して、将来性を見積もる時にも調査レポートをお願いしています。

他には、業界を「外部の視点」で捉え直したい時です。コークス業界については一定の情報を持っていますし肌感としても理解できているつもりですが、「外からの目」で市場性を客観的に整理して、情報の裏を取りたい場面があります。情報は日々取り入れているものの、どうしても取りこぼしは発生しますし、国内の業界で話題になっている論点と、海外で注目されているテーマが必ずしも一致しないこともあります。世界情勢が複雑化する中で、何が重要で、どこに影響が及ぶのかを見極めるのが難しい。入手がしにくい海外の情報も含めた情報収集や整理を手伝ってもらえてとても助かっています。

問いの整理から調査設計・レポート化まで。
情報コンサルタントによる調査サポート

——実際にMDBをどのように活用されていますか。

市場の概要を知りたいときは、情報コンサルタントの方に依頼して、レポートをまとめてもらい報告いただくサービス(レポーティング)の利用が多いです。

毎回、依頼する際には、情報コンサルタントの方と事前に打ち合わせを行い、完成イメージをすり合わせています。こちらの考えがまだ整理しきれていない状態で相談しても受け止めてくださり、話しやすい印象です。調査設計に落とし込むための質問を的確に投げてくださるのですが、その切り口が鋭く、当初見えていなかった新しい観点を提供してくれることもあります。また、こちらの曖昧さを、きちんと設計に変換していくプロセスを一緒に行っていただける感覚があります。出来上がりイメージを共有しているので、依頼内容に対して適切な調査結果のアウトプットをいただけています。
研究開発センター 機能材グループ 研究員 沖野 智也 様
同社を担当する情報コンサルタント 場 隆裕
担当が固定で同じ方に調査いただいているのですが、その点もとてもありがたいです。当社の状況を理解したうえで調査いただけるので、話が早いですし安心感があります。背景や前提を踏まえて伴走していただけるのは、実務上かなり助かっています。

情報をさらに深掘りしたい場合は、ライブラリを活用しています。普段読んでいるレポートが「どのような書籍・情報源から組み立てられているのか」を理解する機会にもなります。ライブラリの具体的な使い方としては、MDB Digital Searchで本を予約して、ライブラリに行く流れです。該当するページに付箋を付けていただけるので、調査のタイムパフォーマンスが良いと感じています。

整理された情報をレポートで俯瞰し、
調査にかかる工数を大幅に削減

——MDBを活用する中で感じるメリットは何ですか。

他の情報サービスと比較して「まとめる機能」がある点が非常に良いところだと思います。出典を明記いただきつつ、レポートとしてまとめていただけるサービスを探していたのでとてもマッチしました。

日々見ている情報は頭に入っていても垂れ流しになりがちで、話をまとめようとすると別の作業が必要になります。そこをレポートとしていただけるのがすごく良いと、いつも思います。スクリーニング段階だと、とにかく情報量が欲しい、でも整理が大変。きれいにまとめていただけるので、そのままチームで「これどうなんだ」と議論する資料として使えます。工数が少なくて話が進む、スピード感が生まれる、という感覚ですね。

※レポーティングサービスのサンプル画像

そもそもニッチな市場に関連するテーマを扱うときは、市場規模の数字がWeb検索やAIではなかなか拾えないことも多いです。海外の調査会社の高額な資料にしか載っていないケースも多い。ではレポートを買うか、となるのですが、購入にも申請が必要ですし、必要箇所を探して、根拠として使えるように整えて、説明できる形にする——ここまで含めると、かなりの工数になります。

その点、MDBにお願いすると、こちらが検索しても出てこなかった情報ソースまで含めて、必要な情報をまとめてレポートいただける。
入手できる情報の質が高いし、手間も減る。メリットが多いサービスだと感じています。
また、もし追加で深掘りしたくなったら、ライブラリに行って本を読むという選択肢もあるので、自由度が高いです。

情報を活用して用途の可能性を見出し、
時代に即した魅力ある製品づくりを

——最後に、今後の展望についてお聞かせください。

当社の強みである炭素材の製造技術、そのノウハウを生かして、時代に即した、魅力ある技術を提供していきたいと思っています。

インターネット、生成AIの時代の中で、本であったり対面であったり、リアルによって生まれる価値が高まっていく気がしています。そういった強みを持っているのがMDBのサービスだと思っていて、その強みを活用させていただきつつ、我々の会社にしかできない付加価値のある製品づくりを通じて、一緒に社会への貢献につなげていけたらと思っています。
研究開発センター 機能材グループ 研究員 沖野 智也 様

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