■資産運用ロボアドバイザー市場概況
・2023年度の資産運用ロボアドバイザー市場は約260万口座。
・資産ロボアドバイザーは、投資家に対しAI等を用いた独自のプログラムで投資・運用の支援機能を提供するシステム。
・投資助言型と投資一任型があるが、投資一任型は売買まですべて自動で行う。
・最低投資金額の引き下げ、ネット銀行・証券との連携、スマートフォンのみでも利用できる手軽さが受け、利用者増加。
・退職金減少、年金制度への不安から若年層の資産運用への関心が高まり、市場の追い風になっている。
資産運用ロボアドバイザーは、投資家に対し、AI 等を用いた独自のプログラムで投資・運用の支援機能を提供するシステムです。資産運用ロボアドバイザーは、投資家に対して資産配分や投資対象の助言のみを行う“投資助言型”と、助言に加えて運用まで行う“投資一任型”があります。前者は、資産運用ロボアドバイザーの助言を参考に投資家自身で投資商品の発注や運用を行うもので、多くが銀行やネット証券会社等から無料で提供されています。後者は、助言に加え、ポートフォリオの作成からリバランス、売買までをすべて自動で行うことができるシステムです。
資産運用ロボアドバイザーは米国で先行して立ち上がった市場で、国内では2016年頃より市場が立ち上がりました。 投資一任型の資産運用ロボアドバイザーは、人手を介して提供される金融商品に比べ低い手数料で利用でき、インター ネット上でサービスの利用が完結します。スマートフォンのみでもサービスの利用が可能で、運用も手軽という点が支持されています。
市場立ち上がり時は、投資経験者による分散投資の一つとして利用されていましたが、2018年よりTVCMなどを用いたプロモーション展開や、最低投資金額が引き下げられたことで、一般投資家や投資未経験者にも利用が広がり、市場は大きく拡大しています。また、他のネット銀行・証券等との連携が進められており、これらのユーザーへのアプローチが 進められていることも利用者増加の要因となっています。
退職金の減少や年金制度への不安などで、20~30代の比較的若年の層も資産運用に興味を持つようになってきていることが、当該サービスの需要の追い風となっています。今後サービスの認知度拡大による新規ユーザーの取り込みや、 1 人当たりの投資金額の拡大などにより、市場規模は拡大傾向で推移していく見通しです。
本調査では、資産運用アドバイザーの市場規模を推計いたしました。本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。