■手術支援ロボット市場概況
・2024 年度の手術支援ロボット市場は約 270 億円。
・手術支援ロボットは、医師が内視鏡カメラとロボットアームを操作し患者の患部に直接触れずに高度な内視鏡手術を
行うためのロボット。
・代表的な製品は米 Intuitive Surgical社が開発した「da Vinci」で、2000年に米国で承認され日本にも導入される。
・小型化、コストを抑えた製品も上市され、2019年から日本企業の参入も予定されており市場は拡大へ。
医師が3Dの内視鏡カメラによる患部の立体画像を見ながらロボット部分のアームを操作して、患者の胸腔ないし腹腔の幹部に直接触れず手術を行うためのロボットが手術支援ロボットです。 代表的な製品は、米 Intuitive Surgical社が開発した「ダビンチ(da Vinci)」です。2000年に米国食品医薬品局(FDA)で承認され、日本でも同年に慶応大学病院にアジアで初めて導入されました。
手術支援ロボットのメリットとしては、「手術中の出血が少ない(輸血の必要性が低い)」、「傷口が小さい」、「術後の疼痛が少ない」、「感染症のリスクが低い」、「回復の期間が短い」、「臓器の機能性の温存性が高い」といったことがあげられます。一方、デメリットとしては、「導入費用と維持費用が高い」、「医師による手術支援ロボット操作技術の取得」などです。
現在の手術支援ロボットは高額で、MRI等の先端機器と同額の高額機器になっており、専門医も必要なことから導入できる医療機関は大学病院や大規模な病院等に限られています。ダビンチの Intuitive Surgical社は、ロボット支援低侵襲外科手術技術の分野での世界的リーダーで、2010 年に日本に販社を設立し日本における手術支援ロボットの市場を確立しました。また2018年5月より、日本においてダビンチの最新モデルダビンチXの販売を開始しました。ダビンチXは小型化により従来機に比べ価格を約4割落としています。2019年からは日本企業の参入が予定され、価格を抑えた製品も増えることから今後の市場動向が注目されています。
本調査では、、手術支援ロボットの市場規模を推計いたしました。本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。