■ミールキット市場概況
・2024年度のミールキット市場は約1,900億円。
・ミールキットは、特定の料理を作るための、下ごしらえした食材や調味料、レシピ等がセットになった商品。
・料理を手作りする意向と、調理時間の短縮意向を同時に叶えることができることから、共働き世帯を主要顧客とする。
・2013年頃から、EC・宅配事業者、小売業者、調理家電メーカーなど、様々な業種の企業が参入している。
・ユーザーの利用頻度増加や、新規ユーザーの獲得、販売チャネルの充実化などが進むことで、市場は拡大傾向の見通し。
ミールキットは、特定の料理を作るための、下ごしらえした食材や調味料、レシピ等がセットになった使い切り型の商品 です。食材を切ったり計量したりする手間がなく、短時間で料理を作れるため、調理にかかる時間短縮のニーズが高い共働き世帯の需要を獲得しています。ミールキットは自分で調理のひと手間を加えることで、手作りしている実感を得られることから、中食や冷凍・レトルト食品の利用に抵抗感を持つ家庭でも受け入れられています。
献立を考える負担が減らせる、栄養バランスが良いといった点も支持されているほか、普段の生活では入手が難しい食材を用いてプロ並みの料理を作れることを訴求した商品などもあり、料理自体を楽しむニーズも獲得しています。
2012年に米国でBlue Apronがミールキット宅配サービスを開始し、多くのユーザーを獲得したことで注目度が高まりました。日本ではヨシケイ等が従来から夕食食材宅配サービスなどを行っており、2013年頃からはオイシックス・ラ・大地 やパルシステム生活協同組合連合会といった EC・宅配事業者、イオンなどの小売業者、シャープといった調理家電メーカーなど、様々な業種の企業が参入しています。
今後、ミールキットの利用定着による既存ユーザーの利用頻度増加や、ミールキットの認知度向上による新規ユーザ ーの獲得、ミールキットを取り扱うECサイト・店舗の増加による販売チャネルの充実化などが進むことで、市場は拡大傾向が続く見通しです。
本調査では、ミールキットの市場規模を推計いたしました。本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。