■ワークブースサービス市場概況
・2025年度のワークブースサービス市場は24億円となる見込み。
・ワークブースは防音、通信などの機能を持つことから、社外、自宅以外での仕事環境としてニーズを獲得。
・仕事以外にも、プライベートのPC作業、学生の自習、一時的な休憩場所など幅広く活用される。
・新型コロナウイルス感染症拡大への対応としてテレワークが増加したことで、ワークブースの需要も増加。
・駅構内やオフィスビルの共有部分などの他にも設置が増加し、設置ブース数の増加により今後市場は拡大の見通し。
Web 会議システムやリモートアクセスの普及により場所を問わず働くことができる環境が整備されつつあることや、政府による働き方改革の推進により、テレワークを行う人口が増加傾向にある中で、社外でデスクワーク、通話やWeb会議などの音声コミュニケーションを行うことができる環境に対するニーズが高まりました。こうしたニーズに対応し、個室ブース型のワークスペース「ワークブース」が開発され、2019年から公共空間にブースを設置し、ユーザーに有償で時間単位で貸し出す形のサービス展開が始まっています。
ワークブースは仕事をするための環境として、セキュリティの確保された状態で通話やWeb会議ができる防音設計、 PC等を利用するための電源、USBポート、通信などの機能を持っています。ワークブースサービスは、外回りでの業務が多い会社員が隙間時間に業務をするために利用するほか、自宅以外でテレワークをするための場所として活用されています。2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大への対策として多くの企業で在宅勤務を導入しました。テレワークを余儀なくされたものの、自宅での通信環境が十分でないケースや、身近に家族がいることにより仕事に集中できないなどの理由で、ワークブースを利用するケースが増加したほか、シェアオフィスやコワーキングスペースを利用していたユーザーが感染症対策として完全個室のワークブースの利用に切り替えるケースもみられます。
ワークブースサービスは、仕事だけでなくプライベートでの利用もみられ、集中しやすい空間でPC作業や趣味の作業などを行うための利用のほか、オンライン英会話、学生の自習、一時的な休憩場所としての利用など、幅広い使われ方をしています。
ブースの設置場所としては、現状では駅構内やオフィスビルの共有部分、商業施設など、人が移動・待機する導線上を中心に設置されています。ブースの設置を許可する施設事業者は、ブースの設置により空きスペースを活用し施設利用者の利便性を向上させることができるため、今後これらの場所への設置がさらに増加していくほか、空港のロビー・ラウンジ、飲食店、ショッピングセンター、図書館、イベント会場など、様々な場所に設置が進む見通しで、設置ブース数の増加と共に市場は拡大していくと予想されます。
本レポートでは、ワークブースサービスの市場規模を推計いたしました。 本調査結果の詳細は、JMAR が提供するリサーチプラットフォーム MDB Digital Searchに同レポートを収録し、ご提供しております。
MDB有望市場予測レポートシリーズは、今後、成長が期待できる有望・注目製品/サービス/市場について、MDBが独自取材を実施し、取りまとめたオリジナルレポートになります。MDB有望市場予測レポートの概要はこちらをご覧ください。MDB Digital Searchをご利用いただくとすべての有望市場予測レポートがご覧いただけます。