太陽光発電の市場規模は?市場動向の調べ方を徹底解説!
近年、カーボンニュートラルの達成に向けた動きが加速する中で、発電時に二酸化炭素(CO2)が発生しない太陽光発電への関心が高まっています。世界各国をはじめ日本でも、太陽光発電導入拡大を目的とし、FIT・FIP制度や各建築物への導入拡大・自家消費モデル普及など各種の対策が実施されています。みなさまの情報収集活動におかれましても、 太陽光発電の今後の普及見通しや市場規模など最新の市場動向を把握する必要が高まっています。
当コラムではビジネスパーソン向けに、太陽光発電に関する最新マーケット情報と、その収集方法について、解説していきたいと思います!
目次[非表示]
- 1.太陽光発電市場の現状
- 1.1.太陽光発電の世界市場規模
- 2.太陽光発電の市場動向の調べ方は?
- 2.1.インターネット上のオープン情報から調べる
- 2.2.官公庁統計、業界団体情報から調べる
- 2.3.業界専門情報から調べる
- 2.3.1.専門業界誌・調査会社等から調べる
- 2.3.2.個別企業情報
- 2.4.市場調査会社に新たに調査を依頼する
- 3.太陽光発電市場を知るためのおすすめ情報源3選!
- 3.1.おすすめ情報源① Trends in PV applications 2023 / IEA 2023.9
- 3.2.おすすめ情報源② 2023年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望 / 富士経済
- 3.3.おすすめ情報源③ 新エネルギー新報 (303号 太陽光発電の潮流 )/ 重化学工業通信社
- 4.まとめ
- 5.関連記事のご紹介
太陽光発電市場の現状
太陽光発電の世界市場規模
国際エネルギー機関(IEA)によると、2022年の日本国内における太陽光発電の累積導入量(累積設備容量)は85.0GWとなっています。
出所:Trends in PV Applications 2023 IEA よりMDB作成
日本では「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づき、固定価格買取制度(FIT制度)が2012年7月に開始され、これを契機に太陽光発電の導入が急速に増加しました。
2021年10月に日本政府が発表した「第6次エネルギー基本計画」では、2030年度の電源構成に占める再生可能エネルギー比率の想定は、従来目標の22~24%から、36~38%に引き上げられました。
また2023年2月には、GX(グリーントランスフォーメーション)を通じて脱炭素、エネルギー安定供給、経済成長の3つを同時に実現すべく「GX 実現に向けた基本方針」を取りまとめ、閣議決定しました。再生可能エネルギーを主力電源化することが改めてうたわれており、太陽光発電は再生可能エネルギーの主力として、今後も導入が進むと見込まれます。
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太陽光発電の市場動向の調べ方は?
続いて、太陽光発電の最新動向や主要プレイヤー、今後の市場予測などのマーケット情報を、自分で収集する方法を解説します。
これらのマーケット情報を調べるには、①インターネット上のオープン情報から調べる、②官公庁や業界団体情報から調べる、③専門業界情報から調べる、④市場調査会社に新規調査を依頼する、の4つの方法が一般的です。
インターネット上のオープン情報から調べる
Googleなどのウェブブラウザで「太陽光発電 市場規模」、「太陽光発電 市場予測」などのキーワードで検索すると、多くの情報がヒットします。この情報を辿っていくと、市場調査レポートの発行元が発表しているプレスリリースや、国や業界団体、シンクタンクが発表している無料の調査報告書が見つかります。これらの情報を見ることで特別な手段を駆使することなく、大きな潮流をどなたでも把握できます。
官公庁統計、業界団体情報から調べる
信頼できる情報源として、第一に国の統計があげられます。その次に業界に属する企業が加盟している業界団体の情報です。該当の統計があれば、そこで市場規模推計等を入手できます。インターネット等で、太陽光発電などのキーワードを用い、まず業界団体や関連の官公庁サイトを探します。それらサイトに統計情報があるかを確認し、その中に太陽光発電の情報の有無を調べます。
官公庁・国際機関
太陽光発電の導入状況に関する統計として、資源エネルギー庁の「電力調査統計」があります。電力調査統計では、電力事業社別、都道府県別の太陽光発電所数や発電実績などが掲載されています。また、資源エネルギー庁が運営する「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法 情報公表用ウェブサイト」では、固定価格買取制度における太陽光発電設備の導入量が確認できます。そのほか、「生産動態統計」では、太陽電池モジュール(太陽光パネル)の出荷金額等が掲載されています。
世界全体の太陽光発電の動向・分析については、国際エネルギー機関(International Energy Agency:IEA)が毎年レポートをインターネットに公開しています。国際再生可能エネルギー機関(International Renewable Energy Agency:IRENA)も太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーに関するデータやレポートを毎年公表しています。
業界団体
太陽光発電に関連する業界団体では、太陽光発電協会、ソーラーシステム振興協会、電気事業連合会、光産業技術振興協会、自然エネルギー財団があります。太陽光発電協会は独自に集計した太陽電池の出荷統計をWebサイト上で公表しており、毎月の日本における太陽電池の総出荷量などの情報が確認できます。
業界専門情報から調べる
専門業界誌・調査会社等から調べる
「太陽光発電 新聞」、「太陽光発電 雑誌」などのキーワードで検索すると、専門・業界紙誌のサイトが見つかりますので、そこで太陽光発電の情報を検索する方法があります。再生可能エネルギーや太陽光発電に関連する専門紙誌は、「新エネルギー新報」、「環境ビジネス」、「電気新聞」、「ガス・エネルギー新聞」などがあり、太陽光発電に関する企業の取り組みや政策動向に関するニュースを確認できます。
業界紙誌以外には、調査会社が発刊する調査レポートがあります。例えば、富士経済、資源総合システム、日本エコノミックセンターなどの調査会社が太陽光発電に関連する調査レポートを発刊しています。市場規模や予測だけでなくマーケット情報全般が網羅的に把握できます。価格相場は1冊数万円~数十万円までさまざまですが、その分野に特化して取りまとめられていますので、購入を検討されてもよいかもしれません。具体的なおすすめ資料のタイトルを後半で紹介します。
個別企業情報
太陽光発電関連業に取り組む企業のサイト、決算発表情報の内容を確認すると、有用な情報が記載されています。例えば、太陽光パネルメーカーの世界的大手であるジンコソーラー(Jinko Solar)は、自社製品の出荷量や技術情報、自社製品が利用される太陽光発電プロジェクトの情報をプレスリリースなどで発信しており、太陽光発電業界の動向を理解する参考になります。
市場調査会社に新たに調査を依頼する
先に紹介した方法では、期待する粒度の情報が入手できなかった場合や、情報が多すぎて取りまとめが難しい場合には、市場調査会社にアドホック調査を依頼する選択肢もあります。公開情報を幅広く集めて、整理・分析することに加え、有益な情報を保有する業界関係者・有識者等を探索し、インタビューを通してオリジナル情報を収集し報告する手法が多いです。有識者へのインタビューの結果、一般では取得が難しい情報にリーチできる可能性があります。
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太陽光発電市場を知るためのおすすめ情報源3選!
弊社が運営するマーケティング・データ・バンク(MDB)でも、メンバー企業様から太陽光発電市場に関する調査相談を数多くいただいております。ここでは、弊社の情報コンサルタントが厳選した「太陽光発電市場」に関するおすすめ情報源を3つご紹介いたします。
おすすめ情報源① Trends in PV applications 2023 / IEA 2023.9
https://iea-pvps.org/trends_reports/trends-2023/
国際エネルギー機関(International Energy Agency : IEA)が毎年発行しているレポートです。IEAは太陽光発電について広く先進諸国間の研究協力や情報交換を進めるため、太陽光発電システム研究協力プログラム (Photovoltaic Power Systems Programme:PVPS)を実施しています。同レポートはPVPSの取り組みの一環として発行され、世界各国の太陽光発電の導入状況や発電コスト、太陽電池の出荷実績等が掲載されています。
おすすめ情報源② 2023年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望 / 富士経済
富士経済が発刊している太陽光発電・太陽電池に関する調査レポートです。太陽光発電の導入量の予測や、太陽光発電の設置場所の動向、太陽電池の種類別の市場規模や企業シェア等の情報が掲載されています。太陽光発電の事業スキーム別の導入量や、高付加価値型/新型・次世代型太陽電池の開発・販売動向にも着目をしています。
おすすめ情報源③ 新エネルギー新報 (303号 太陽光発電の潮流 )/ 重化学工業通信社
新エネルギー新報は、再生可能エネルギー等の技術開発や製品動向、企業動向、将来展望などについての記事を報道するエネルギー関連の専門誌です。太陽光発電についてもよく特集が組まれています。「303号 太陽光発電の潮流」では、太陽光発電業界の最近の取り組みが紹介されております。
まとめ
今回は、太陽光発電の市場動向の調べ方について解説しました。脱炭素化の潮流のなかで、従来の火力発電から太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーへのシフトが世界中で進んでおります。ビジネスにおける期待が大きい市場のため、動向を把握するための情報源が多い分野です。
弊社マーケティング・データ・バンク(MDB)にも関連資料は豊富に取り揃えていますので、もっと詳しく調べたい方や、有益な情報源を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。MDBメンバー企業の方はすぐに調査をご相談いただくことも可能です。
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