
産業用ロボットの市場規模は?市場動向の調べ方を徹底解説!
「産業用ロボット」市場は、近年、世界的に急成長しています。産業用ロボット市場の成長を支える要因として、自動化による安定生産と品質向上の実現、さらには人口減少による労働力不足や技術伝承の課題への対応が挙げられます。また、技術革新とともにロボットの小型化や安全性が高まることで、柵なしで人との共同作業を行える「協働ロボット」が登場し、中小製造業の現場でもロボットの導入が広がったことも市場拡大の要因です。
今回は、拡大を続ける産業用ロボットに関する最新マーケット情報とその収集方法について、解説していきます!
目次[非表示]
- 1.産業用ロボットの市場規模
- 2.産業用ロボットの市場動向の調べ方は?
- 2.1.インターネット上のオープン情報から調べる
- 2.2.統計情報から調べる
- 2.3.業界専門情報から調べる
- 2.4.市場調査会社に新たに調査を依頼する
- 3.産業用ロボット市場を知るためのおすすめ情報源3選!
- 3.1.おすすめ情報源①
- 3.2.おすすめ情報源②
- 3.3.おすすめ情報源③
- 4.まとめ
- 5.関連記事のご紹介
産業用ロボットの市場規模
まず、現状の産業用ロボット市場(製造業向けロボットの世界市場)がどのようになっているのか、民間調査機関である富士経済のプレスリリース「世界の製造業向けロボット市場を調査」から抜粋いたします。
製造業向けロボットの世界市場の近年は、自動車、スマートフォン、半導体関連の需要増加で拡大しました。2023年は、年後半から中国景気が悪化したことで設備投資が抑制され、市場は縮小しました。2024年は、スポット的な設備投資が見られるようになり、市場が回復する見込みとなっています。
世界的な人手不足や人件費の高騰により、ロボットによる自動化への期待が高く、設備投資は回復に向かうと見られます。
富士経済の予測では、2028年には2兆円を突破することが見込まれます。
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産業用ロボットの市場動向の調べ方は?
次に、産業用ロボットの市場動向や主要プレイヤー情報、今後の市場予測情報を、自分で収集する場合にどんな方法があるのか?について解説します。
産業用ロボットのマーケット情報で重要な市場規模、企業シェア・予測等を調べる方法としては、①インターネット上のオープン情報から調べる、②統計情報から調べる、③専門業界情報から調べる、④市場調査会社に新規調査を依頼する、の4つの方法があります。
インターネット上のオープン情報から調べる
Googleなどのウェブブラウザで「産業用ロボット 市場規模」、「FAロボット 市場予測」などのキーワードで検索すると、多くの記事情報がヒットします。この記事情報を辿っていくと、市場調査レポートの発行元が発表しているプレスリリースや、国や業界団体、シンクタンクが発表している無料の調査報告書が見つかります。これらの情報を見ることで大きな潮流はどなたでも把握できます。
統計情報から調べる
信頼できる情報源として、第一に国の統計があげられます。その次に業界の企業が加盟している業界団体の情報です。該当の統計があれば、そこで市場規模の情報が入手できます。
インターネット等で、産業用ロボットやFAなどのキーワードで業界団体や関連の官公庁サイトを探し、統計情報があるかを確認、その中に情報があるかを調べます。
官公庁統計
産業用ロボットに関する統計として、経済産業省の「生産動態統計」があります。
統計内の調査票名 「機械器具月報(その8)運搬機械及び産業用ロボット」の品目別(シーケンスロボット・知能ロボット、プレイバックロボット、数値制御ロボット)で、各産業用ロボットの生産数量、生産金額が載っています。
生産動態統計は、毎月、経済産業省が統計データを公表していますので、マンスリーの基礎データとして取っておくべき情報です。
業界団体
業界団体として、「日本ロボット工業会(JARA)」があります。産業用ロボットに関する情報源の基本として、必ず見ておくべき団体です。
また、日本ロボット工業会の会員企業の中から、ロボット・FA(Factory Automation)のシステム構築を行うシステムインテグレーター(SIer)で組織された「日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)」が発足しています。会報誌がPDFで一般公開されており、どなたでもダウンロードできます。会報誌には統計情報の記載はありませんが、事例紹介等があり、最新情報を取得する情報源の一つとして、チェックすることをお勧めします。
業界専門情報から調べる
雑誌・新聞情報
「産業用ロボット 新聞」、「産業用ロボット 雑誌」などで検索をし、出てくる業界専門誌のサイトなどから市場の情報を入手するという方法もあります。
産業用ロボットに関係する業界新聞としては、日刊工業新聞社の「日刊工業新聞」や、電波新聞社の「電波新聞」などがあります。
雑誌ではニュースダイジェスト社の「月刊生産財マーケティング」にて、産業用ロボットの市場動向などがまとめられています。
個別企業情報
話題になっている企業のサイトや、決算発表情報の内容を確認すると、有用な情報が記載されていることもあります。
産業用ロボット市場は「4強」と呼ばれるメーカーが、世界市場の大部分を占有しているといわれます。その「4強」の中に2社、「ファナック」と「安川電機」という日本メーカーが入っていますので、日本において産業用ロボット市場に携わろうとする場合、最低限この日本メーカー2社の動向を見ておかなければなりません。もちろん、その他4強の「ABB」や「KUKA」など、世界的メーカーの動向や情報発信もチェックしましょう。
市場調査会社に新たに調査を依頼する
先に紹介した方法で期待する情報にたどり着くことができなかった場合や、情報量が多く取りまとめることが難しい場合など、市場調査会社にアドホック調査を依頼する方法もあります。公開情報を幅広く集めて、整理・分析することに加え、有益な情報を保有する業界関係者・有識者等を探索し、インタビューを通してオリジナル情報を収集し報告する調査を委託できます。市場調査会社への調査委託は、より深い情報を取得したい場合に有効な手段になります。
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産業用ロボット市場を知るためのおすすめ情報源3選!
弊社が運営するマーケティング・データ・バンク(MDB)でも、メンバー企業様から産業用ロボット市場に関する調査相談を数多くいただいております。ここでは、弊社の情報コンサルタントが厳選した「産業用ロボット」に関するおすすめ情報源を3つご紹介します!
おすすめ情報源①
ロボット産業需給動向 2024年版(産業ロボット編) 日本ロボット工業会 2024.8
日本ロボット工業会が毎年発刊している資料です。ロボットの年間受注・生産・出荷実績に関する「企業実態調査」を1976年から実施しており、産業用ロボットの全体像、構成内容を把握するうえでは欠かせない情報源です。
同協会のWEBサイトでは、無料版で一部同統計データを入手することができ、産業用ロボットの世界を学びたい際には、最初に見ておきたい情報源です。
おすすめ情報源②
2024年版 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 サービスロボット編/FAロボット市場編
富士経済 サービスロボット編 2024.1/FAロボット編 2024.3
世界のロボット市場について、サービスロボット編、FAロボット編と2分冊で、市場全体から個別品目別にまで、調査分析した資料です。
サービスロボット編では、メディカル分野/サービス分野/現場作業分野/注目サービスロボットソリューションを調査対象にしています。FAロボット編では、製造業向けロボット/半導体・電子部品実装向けロボット/ロボット向け注目構成部材/ソリューション・サービスを調査対象にしています。
それぞれ品目別に、市場規模推移・予測、マーケットシェア、需要動向、市場見通し等について、調査結果を記載しています。
おすすめ情報源③
2023年度 ロボット産業・技術振興に関する調査研究報告書 日本機械工業連合会 2024.3
https://www.jmf.or.jp/houkokusho/houkokusho-1166/
日本機械工業連合会では、2006年度から経済産業省と共催して「ロボット大賞」表彰事業を実施し、ロボット産業の活性化等を推進しています。
そのような背景から本報告書を作成しており、ものづくり分野からサービス分野などの動向を概観した上で、ロボットの技術動向や新たな産業分野でのロボットの活用についてまとめています。無料でダウンロードできて情報量も多いので、ぜひ上記リンクよりチェックしてみてください。
まとめ
今回は、産業用ロボットの市場動向の調べ方について解説しました。日本国内のみならず、世界的な需要が高まっている産業用ロボット。日本のトップメーカーは世界的にも大きいシェアを取っており、ますます関連市場も成長が期待されていますので、継続した情報収集が重要です。
弊社マーケティング・データ・バンク(MDB)にも関連資料は豊富に取り揃えていますので、もっと詳しく調べたい方や、有益な情報源を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。MDBメンバー企業の方はすぐに調査をご相談いただくことも可能です。
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